届け、我が思い・・・
朝目覚めると柔らかい日差しと
肌を冷やす冷たい空気が部屋を包み
季節が冬である事を改めて実感しながら
冷たい空気で眠気が消え、布団から出ると1日の始まりだす。
冬休みに入ったからといって遅くまで寝ていることも無く
毎日と同じ時間に起き、着替えを済ませ自室を後にし
顔と歯磨きを済ませ、目の前にある鏡で身だしなみのチェツク
入れ、寝癖など無いか確認が終ると
両親がいるキッチンへと入って行った。
「おはよう。お父さん、お母さん」
大きな声ではないものの元気と解る声を出し挨拶をすると
新聞を読んでいた父親は新聞から目を離し
の姿を視界に入れ、返事を返し
キッチンに立っていた母親は微笑みながら
返事を返すと
は母親が立っているキッチンに入って行き
茶碗などを手に持ちテーブルに並べて行く。
手馴れた手つきで並べ終わると
直ぐに朝食が始まった。
他愛の無い話をしていると
父親から名前を呼ばれ、視線を向けると
「今日はクリスマスだからな」
テレ臭そうに言葉を紡ぎながらも優しそうに笑いながら
プレゼントを渡してくれる父親と微笑みながら2人のやり取りを
見ていた頬親に礼を言いながら受け取り
包装紙を開けようとするが両親の出勤時間の為
一時手を止め
出勤する両親を外まで見送り
姿が見えなくなると家の中に入って行った。
以外誰もいなくなってしまった家には
物音すらなくなり、時計が時刻を知らせる音が時折
聞こえる以外は音がなくなってしまった。
冷たい空気と静寂が広がる部屋に
寂しさをがん時ながら心の中で溜息をこぼすと
自室に入って行き学校から出された宿題を始めるが
すぐに集中力が無くなり動かしていたペンを止め
ラジオを付けると、クリスマスソングが聞こえ
DJの人が楽しそうにリスナーから来た手紙を読んでいる声も
聞こえ、暫く聞いていると
来客を告げる音が鳴り、慌てて自室を出、階段を駆け下り
玄関を開けると、大きなダンボールを持った男性が
立っており、
「風祭さんですね?お荷物をお届けに上がりました。
お手数ですがハンコを頂けますか」
白い息を出しながら、笑顔で言う言場に
「あ!待っていて下さい」
宅配が来たのだと認識し慌ててハンコを取りに行き
戻ってくると、ハンコを押す用紙を手渡され
「まだ、荷物がありますのでスミマセンが待ってて下さい」
その言葉を言うと、止めてある車へと向ってしまい
は言われた通りハンコを押して行くが
何枚押しても終らず不思議に思っていると
先ほどと変わらない大きさのダンボールを持って
現れたが、すぐさまいなくなると
今度は大きな包みを持って現れ
「コレで全部です」
ハンコを押した用紙を手渡し礼を言うと
被っていた帽子を取り、礼をすると玄関から離れ
の視界から見えなると、玄関の扉を閉め
運ばれてきた荷物を居間に運び入れ
1つ1つ慎重に手に取り、ダンボールから出してゆくと
ソコには知った人物からの送り物だった。
夏に出会った東京選抜のメンバーに武蔵野森のメンバー
の名前が差出人の所に書かれており
大きさの違い、包装紙の絵柄から
自分宛のクリスマスプレゼントに驚き
どうしょうかと考え込むものの皆のプレゼントが嬉しくて
ナニが送られてきたのか知りたくて
考える事を後回しにして
届けられたプレゼントを開けてみる事にした。
「まずは一番上に乗っている物から
えっと・・・三上さんのだぁ」
音の無い部屋にの言葉が広がり
紙を開ける音も加わると、先ほどの寂しかった雰囲気は
どこかに行ってしまい、朝食の時の様な賑やかな
雰囲気が広がり出した。
「ペンダントだぁ・・・・あ、カードも付いてる。
こんな高価な物、貰ってしまっていいのかなぁ・・・・」
箱から取り出していたペンダントをしまい
次のプレゼントを手に取り差し出し人を見ると
三上と同じ学校に通う笠井からだった
「これはCD?」
一緒に添えられていた手紙を読んでいると
笠井を選曲し、自分で引いたピアノの音が入っているとの事
嬉しくなり、早速デッキに入れ曲を流すと
流れてくる曲は夏に聞いた優しい音が聞こえ微笑みながら
耳は音楽を聞き手は次のプレゼントが乗っていた。
「次は郭くんのだ」
包装紙から出てきたのは動物と空の写真集
「これは、若菜君・・・・うわぁ!」
小さな包みな中に数種類の髪留めが入っており
色々な飾りの付いた個性溢れるモノが多く入っていた。
「あ!コレは絶対真田君だ!」
手に持った重さと感触で名前を言い当て、
差し出し人を見てみると、の言葉通り真田と書かれており
プレゼントはビデオテープだった。
皆、夏に言った私の言葉覚えていてくれたんだぁ・・・・
次々と出てくるプレゼントは夏の時に他愛も無い話に出てきた
物があり皆の記憶力の凄さに関心していると
次に手に持ったプレゼントには椎名と書かれており
書けて見るとマフラーが入っていた。
「凄く優しい触り心地なんだけどコレも高価なモノだよね・・・・・・
・・・・・・・どうしよう・・・・・・」
あまりにも心地良い触り心地な為、中々手が離せなかったが
何時までも触っていると訳にも行かず
次のプレゼントに手を伸ばし差し出し人を見てみると
不破と書かれており
包装紙を開けてみると
GKについての本が数冊入っていた。
「むぅ・・まだ根に持ってるのかなぁ」
夏の事を思い出しながら、不破君らしいなぁ〜
と、思い手を動かして行くと
ダンボールの中に入っている最後のプレゼントは渋沢からだった。
「ノート?」
数冊のノートが入っており、中を見てみると
料理の作り方が書いてあった。
「コレは渋沢キャプテンの手書きのレシピ・・・」
主食から軽い食事。
そして和洋のお菓子の作り方が詳しく書かれていた。
「もしかして秘密のレシピ!?」
誰が見ても解る様に文字と絵で書かれているノートを
手に持ち慌てていると、大きなモノが入り
手に持っていたノートを置き近づき開けてみると
大きなクマのぬいぐるみが入っていた。
「こんな大きいクマのぬいぐるみ初めて見た」
両手を広げ抱きついて見るが両手が回らず
腕を持って持ち上げてみるとかなり大きく
の身長近くの大きさがあった。
「私の身長が140ぐらいだから、クマさんは130ぐらいなかぁ
でも、誰がくれたんだろう?」
功と将からは毎年カードを貰う。今年もカードだった。
クマといえば西園寺監督を思い出すが、西園寺からは
手鏡が届いていた。
だれ?
先ほどまで包まれていた包装紙を見てみると
差出人の処には
周防将大
と書かれていた。
「えぇ!!!!!!
周防さんから!?どうしょう!何かお返しを!!」
東京選抜のメンバーにはモノではなくカードを送ったのだが
周防には何も送っていない
元より、送りたいが住所が解らず送る事が出来なかった
のが本音だった
「ど、どうしよう・・・今からじゃ遅いだろうし・・・・・・
電話!そうだ!!電話でお礼を」
大慌てで受話器を取り書かれている番号にダイアルし
相手が出るのを待った。
「あの、風祭と言いますが・・・・・・」
部屋にはプレゼントが広がり、冷たかった空気も
柔らかくなり、暖かくなると
先ほどの寂しさは消えてなくなり
嬉しくて楽しくて微笑みが出てくる。
さぁ、クリスマスと言う言葉の奇跡を楽しみましょう